目が覚めると7人の男が側にいました。




「…とりあえず。亜子も戸惑ってるだろーし、自己紹介した方がいいんじゃね?」



それまで静かだったゴールドブラウンの髪の男の子があたしの目を見て、「…な、亜子?」柔らかい笑顔でそう言った。



「…う、うん」


「ははっ!そんな硬くなんないで大丈夫だっての。ここにいる人間全員、お前の見方だから」



軽く頭を撫でられ、何故かその瞬間懐かしい気分がよみがえる。


何となく気になって彼をもう一度見返せば、またあの柔らかい笑顔で返された。



「そう…だな。よし!じゃあ自己紹介から始めっか!」



赤茶髪の男が勢いよくそう言い、これまた勢いよくあたしのもとに近づいて来る。


別に身体がゴツイわけではないのに、その威圧感に思わず後ろへとのけぞった。




< 11 / 31 >

この作品をシェア

pagetop