目が覚めると7人の男が側にいました。
「…とりあえず。亜子も戸惑ってるだろーし、自己紹介した方がいいんじゃね?」
それまで静かだったゴールドブラウンの髪の男の子があたしの目を見て、「…な、亜子?」柔らかい笑顔でそう言った。
「…う、うん」
「ははっ!そんな硬くなんないで大丈夫だっての。ここにいる人間全員、お前の見方だから」
軽く頭を撫でられ、何故かその瞬間懐かしい気分がよみがえる。
何となく気になって彼をもう一度見返せば、またあの柔らかい笑顔で返された。
「そう…だな。よし!じゃあ自己紹介から始めっか!」
赤茶髪の男が勢いよくそう言い、これまた勢いよくあたしのもとに近づいて来る。
別に身体がゴツイわけではないのに、その威圧感に思わず後ろへとのけぞった。