目が覚めると7人の男が側にいました。



「ねぇ、」



ふと気になって顔を上げると、なんだよって表情のサクヤと目が合った。


けどなんだよって聞きたいのはこっちの方で。



「何で朔夜がいるの?」


「俺がいちゃ悪いかよ」


「んー、別に?ただ気になっただけ」



そう言ってエビフライを口にくわえると、



「ふっ…お前米ついてんぞ」



すっと長い腕が伸びてきて、あたしの頬を撫でた。



―――サクヤは、よく分かんない人だ。


無愛想なのかと思えば優しかったり、



「マジ子供みてぇ」


「う、うるさいっ」



こうやって意地悪にからかってみたり。


何故か心に引っかかるその笑顔に、あたしの心は落ち着かない。




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