目が覚めると7人の男が側にいました。
騒がれし者達
「やべぇ!寝坊した!」
ドタドタと階段を下りて来る音がする。
「お、亜子可愛いじゃねぇか!」
その足音の張本人はリビングにいたあたしの姿を目にすると、なんの恥じらいもないようにそう言った。
「仁、おはよう」
ボサボサ頭のジンに少し笑って挨拶すると、バカみたいな大きい声で「おう!」と笑う。
目が覚めると、キョウから手渡された見覚えの無い制服。
パリッとしたそれに腕を通すと、全てを忘れてしまったあたしでも、それなりに“女子高生”に見えた。