目が覚めると7人の男が側にいました。
頭を少しずらして、この状況を理解しようと試みるも、
「おいコラ、光!離せって」
「ダメだって!亜子まだケガ人なんだから!」
赤茶の髪のうるさい男とサラサラしたベージュ髪の少年が目の前で揉み合って、視界を遮った。
思わずため息を洩らして、視線を天井に戻すと、
「大丈夫か?」
ゴールドブラウンの髪の男の子が、あたしの顔を覗きこんだ。
一体……この人たちは誰なんだろう?
それにこの匂い、このベッド。
もしかして、ここって病院?