SUN or RAIN ①
あたしは雅に小さい声でいきさつを話した。
周りの女子の目が怖いんだよ…うぅっ…
「そういうことね」
あたしはコクコク頷いた。何もないんだからそんなに睨まないでよぉ…
「まぁ樹里ならいいか」
本当?
「やったー! 雅ありがとう」
良かったぁ…雅怖いからさぁ
「お礼言いに行くんでしょ? 早く行ってきなよ」
「うん」
あたしはあの階段に向かった。
そこにいればまた会える気がしたから。