SUN or RAIN ①
「俺、君のこと気に入っちゃった」
へ?
「だから…」
ぐいっと顔を向けられた。
「そんな顔しても可愛いだけだよ」
じゃーねと言って歩いて行ってしまった。
その後ろ姿に叫んだ。
「もう! からかわないでってば」
クスリと笑って手を挙げてまた歩き出した。
また心臓が早くなった。
あたしおかしいよ…こんなにドキドキしてる。
なんで?
今までこんなにドキドキしたことなんてなかったのに―