SUN or RAIN ①
*第参章* 鈍感娘?
樹里Side*
太陽君と工藤君(…まぁどっちも工藤君なんだけど)が
教室の前を通るけど、話すことはなくて1カ月が過ぎた。
「あつ…!」
7月になって日差しも強くなった。
(暑い…!!!)
夏服になってクーラーも入ったから
少しはマシになったけど…。
それでも教室の外へ一歩でも出れば
熱気がすごい…。
そんな暑い真夏日の日の放課後、
本を返しに図書館へ行くと、窓際の端の席に工藤君が座って本を読んでいた。
工藤君以外に人はいない。