SUN or RAIN ①
「なっ、時雨樹里ちゃんもいいだろ?」
「…あぁ」
「時雨も良いって言ってるし、一緒に帰ろうよ?」
ねっ?ってあたしを除き込むようにして見る。
――ッ!
太陽君の綺麗な顔が近くにあって少しドキッとした。
「う、うん」
「じゃあ行こう!」
そういうわけで一緒に帰ることになってしまった。
靴に履き替えて外に出ると2人とも待っていてくれていた。
あたしが急いで駆け寄ると
そんなに急がなくて良かったのに、と太陽君が言ってくれた。