SUN or RAIN ①
「そうだ! 樹里ちゃん、アド教えてよ」
「ほぇ?」
ククッ…可愛い声。
「恥ずかしがらなくてもいいのに」
「違うっ!」
抱き締めたくなるのを抑えケータイを出して赤外線で交換した。
ケータイをまじまじと見つめる樹里ちゃん。
「どしたの?」
「メール…出来ない」
「はぃ?!」
機械オンチという樹里ちゃん、
俺はメールしたかったから仕方を教えた。
かなりの時間がかかったのは言うまでもない。