咲き舞う華は刻に散る


そして、そこで待っていたのは母の姉、逸(イツ)とその娘の小夜(サヨ)による暴力だった。




毎日のように暴力を振るわれ、身体中痣や切り傷、擦り傷に覆われていた。




しかし、美桜里は人ならざる者。




身体に出来た傷はすぐに治る。



ただし、傷を負う際に感じた痛みの倍の痛みを伴って…。




その度に美桜里は下を噛み切って、自害を試みたが、途中で猿轡をされ、出来なかった。




彼女にとって、地獄でしかなかった。





< 10 / 615 >

この作品をシェア

pagetop