咲き舞う華は刻に散る
しばらく走ると、ある場所に人だかりが出来ていた。
そこは大和屋という商家だ。
美桜里は人を掻き分け、前に出る。
そこには、燃え盛る炎に包まれる大和屋があった。
「何だよ…、これ…」
ようやく追いついた原田達は目の前の光景に絶句した。
「おい、お前ら、来ていたのか!?」
声のした方を見ると、浅葱の羽織を纏う土方と沖田、斎藤達を含めた新選組が居た。
彼らは遅れて駆け付けた美桜里達に駆け寄った。