咲き舞う華は刻に散る
「これはどういう事だ、土方さんッ!」
状況が理解出来ていない永倉は土方に問う。
「あの人の仕業だ」
そう言って、土方は空を仰ぐように上を見た。
美桜里達も彼に続くように空を見上げる。
そこには、燃え盛る大和屋を隣の建物から見つめる芹沢の姿があった。
芹沢は炎を恐れる事なく、悠然とひょうたんからじかに酒を呑んでいる。
すると、美桜里達の視線に気付いた芹沢を彼女達を見下ろした。
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