咲き舞う華は刻に散る


「やはり、完璧だ」



美桜里は自信満々にその人形を見ると、その人形を押し入れの屋根裏に隠し、布団に入った。



木目の天井をじっと見つめる。



芹沢の暗殺…。



それは紛れも無く同士討ちだ。



人間が同士討ちをしようと美桜里には関係ない。



しかし、今回は彼女も人事とは言えない状態だった。



芹沢に混血だという事が知られているかもしれないからだ。



もし、彼がそれに気付いていて、他の者に知られたら、面倒な事に成り兼ねない。



それを防ぐには…。






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