咲き舞う華は刻に散る


芹沢に言われた言葉、それは…。



『鬼との混血の貴様が人並みの幸せを得られると思うな』



ずっと美桜里は幸せなんていらないと思っていた。



いや、幸せは望んでいなかった。



しかし、それを芹沢から言われた時、まるで心が締め付けられているかのように苦しくなった。



つまり、彼女は無意識に人並みの幸せを望んでいたという事だ。





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