咲き舞う華は刻に散る


「見つかった…?それは本当か!?」



女は彼の戸惑いが混じった声に頷く。



男はずっと一人の少女を探していた。



一年前の火事で生き別れたたった一人の血の分けた大切な妹を――。



「しかし、些か問題が…」



「何だ?」



妹の生存を知り、喜びに浸っている主に対し、女は冷たい一言を発した。



「妹君が身を置いているのは新選組です」






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