咲き舞う華は刻に散る
「何故、お前が此処に居る?」
美桜里は斎藤の問い掛けを受け流すと、軽い足取りで古高に近付いた。
逆さ吊りにされている古高は全身を青痣や裂傷、擦り傷に覆われていた。
「こいつを降ろせ」
「はぁっ!?何でだよ」
「早く降ろせ!」
原田は美桜里の言葉に怪訝そうに抗議したが、彼女の剣幕に押され、古高を床に降ろした。
美桜里は古高に近付くと、床に座る古高に視線を合わせるようにしゃがんだ。