咲き舞う華は刻に散る


「古高と言ったか?さっさと吐けよ」



「……………」



古高は固く口を閉ざし、何も話そうとしない。



「吐いてくれないと、私は落ち着いて昼寝出来ないんだよ」



「「「「(昼寝かよ!?)」」」」



土方達は同時に同じ事を心の中で呟いた。



あえて声に出さないのは美桜里が殺気立っているからだ。



そして、睡眠を邪魔された美桜里は苛立ちが頂点に達している。



しかし、美桜里の本音を言った所で古高が吐くはずがない。





< 227 / 615 >

この作品をシェア

pagetop