咲き舞う華は刻に散る


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ゴトンと音を立てて、首が落ちた。




首をなくした身体から血が溢れ、美桜里の服を紅く染めた。




辺りは見渡す限り、原型を留めていない人間の骸が転がっている。




水が滴るように、美桜里の指先から鮮血が滴り落ちた。




それは彼女のモノではない。




すべて、此処に倒れる骸達のモノだ。






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