咲き舞う華は刻に散る


「ごめんな…、美桜里…」



土方は空いている方の手で美桜里の頬を撫でた。



「何故…、あんた…が謝る、んだよ…」



すると、今まで閉じられていた美桜里の瞳がうっすらと開いた。



「美桜里ッ!?」



土方の声に、沖田達も土方の腕の中に居る美桜里を覗き込んだ。



「「「「大丈夫か、美桜里(ちゃん)!!!」」」」



重なった三馬鹿と沖田の声はかなりの声量になり、雑音と化していた。






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