咲き舞う華は刻に散る


「良かった…」



騒がしい四人の横で、斎藤は安心したように肩を落としている。



斎藤の反応はともかく、三馬鹿+沖田の声が不愉快に感じた美桜里は眉間にシワを寄せる。



「う、るさい…、斎藤を見習って少し…声量を下げ…ろ、馬鹿野郎共…。そして、土方はいい加減離せ」



美桜里は頬に触れている土方の手を払うと、身体を起こそうとした。



しかし、身体に激痛が走り、顔をしかめた。



急に動いたせいで傷がまた痛み出したようだ。





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