咲き舞う華は刻に散る

2.



それから一年後。



美桜里は奥州から京まで上洛していた。




来る途中で血まみれの着物から袴に着替え、腰まであった髪を背中の辺りまで切り、男のような格好をした。




何故、男の格好をしたかというと、本人曰く、




「そっちの方が楽だから」




だそうだ。






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