咲き舞う華は刻に散る
お前は要らない存在じゃねぇ――。
土方はそれを言葉に出そうとしたが、喉を締め付けられているせいで出来ない。
しかも、呼吸が苦しくなって来た。
このままだとまずい――。
そう悟った土方は力を振り絞り――。
「美桜…里…」
彼女の名を呼んだ。
お前の存在は要らなくなんかないんだ、という想いを込めて。
「ひ…じ、かた…?」
美桜里は正気に戻ると、気を失い、土方の胸に倒れ込んだ。
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