咲き舞う華は刻に散る
「よし、隊士達は終わったな。次は君だ」
松本は小さく息を吐くと、美桜里の方を向いた。
「私もするのか?」
「ああ。近藤さんから頼まれたんだよ。君も診るようにと」
美桜里は健康診断を受けることに戸惑いがあった。
人間でも鬼でもない中途半端な身体をしているからだ。
「大丈夫、君の身体について話は聞いている。気味悪がったりしない」
松本は優しそうな笑みを浮かべる。
「分かりました…」
美桜里は不安を残しながらも松本に連れられ、個室に移動した。