咲き舞う華は刻に散る
美桜里は額に青筋を浮かべたまま、後から来た沖田達に永倉の命知らずな行動を話した。
「馬鹿ですね、新八さん」
「ああ、馬鹿だ」
「馬鹿としか言えないね」
後から来た三人は口を揃えて、永倉を馬鹿だと言った。
その馬鹿という文字は永倉の心にグサグサと刺さっていく。
「だから、今から殺るところだ」
「ちょ、ちょっと待ってくれって!土方さん!」
土方は命ごいに近い行動をする永倉を睨みつけた。
彼が駄目なら、他の人と永倉は他の人を見る。
だが、誰も彼を助けようとしない。
憐れなり、永倉…。
山崎と泉羽が彼にかかろうとした。