咲き舞う華は刻に散る
そんな疑問を抱きながらも美桜里は泉羽と別れ、自室に戻った。
部屋に戻ると、土方が相変わらず仕事をしていた。
「土方、ちょっと良いか?」
「何だ」
美桜里はさっきのことを土方に話した。
一応彼女にとっとは上司だ。
報告しておいた方が良いだろうと考えたのだ。
「――という訳だ」
「んで、お前はどうした?」
「用事はないが、都合が悪いと言って断った。でも、泉羽を代わりに行かせることにした」
「良い判断だ」
そう言って、土方はふわりと笑った。