咲き舞う華は刻に散る
そして――。
「はぁああぁっ!」
路地裏から再度飛び出し、攻撃した。
御陵衛士達も彼女達の姿に抜刀し、応戦する。
原田達が御陵衛士の相手をしている間に美桜里は藤堂の所に向かった。
「藤堂!」
「み、美桜里ちゃん!?これは一体…」
「グズグズしてる暇はない!今すぐこの場から離れろ!」
藤堂は彼女の言葉にうろたえている。
何故、敵である自分を助けようとするのかと――。
「土方の命令だ。良いから、グズグズするな!」
「う、うん」
藤堂は戸惑いながらも、その場から去ろうとした。
「逃がすかッ!」
しかし、美桜里の後ろにいた隊士が去ろうとする藤堂を斬りつけよう追いかけた。