咲き舞う華は刻に散る
上半身は傷口と胸にサラシが巻かれているだけでほとんど裸に近かった。
確かにこれでは身体に良くない。
そう考える美桜里にはサラシだけで男である土方と話していた所に違和感は抱かないらしい。
どうやら、彼女には恥じらいという文字はないようだ。
「済まないな、土か――、あぐっ」
急に傷が治る激痛が彼女の身体を襲った。
美桜里は痛みに耐えるために前屈みになる。
「美桜里ッ!」
土方は慌てたように彼女の肩に触れた。
痛みに耐え、身体を震わせる美桜里の苦しみが触れた肩から伝わって来た。
「痛…っ。寒い…。ぐっ、あぁあ…っ、う…っ」
もう少しで塞がる。