咲き舞う華は刻に散る
「そんな所に突っ立てると風邪引くぞ」
すると、美桜里の右隣に土方が立つ。
その隣には斎藤が、彼女の左隣には沖田、原田、永倉の順番で立っていた。
「副長の言う通りだ。風邪引いたら、大変だぞ」
「そうだよ、美桜里。どっかの誰かさん達と違って、頭良いんだから」
斎藤の言葉に沖田が相槌を打つ。
美桜里は自分の身体よりも沖田の身体の方が心配になった。
「何だ、総司。どっかの誰かさん達って俺と左之のことか?」
「おいおい、待てよ。何で俺が新八と同類なんだよ!」
「おい、左之!それは俺が馬鹿って言い方じゃねぇか!」
原田と永倉が馬鹿だとか馬鹿じゃないとかで喧嘩している。
相変わらず、騒がしい奴らだ。