咲き舞う華は刻に散る
「原田、永倉。ちょっと付き合え」
美桜里は広間を出ていこうとする二人の手を掴み、夜の街に出た。
ちなみに夜の街に出ることはしっかり土方に許可を取ってある。
「ほら、呑め呑め」
美桜里は手近な居酒屋に入り、二人に酒を勧めた。
二人は不思議がりながらも、酒を呑み始める。
いつもは和気藹々と酒を呑む二人が静かに呑んでる。
はっきり言って不気味だ。
しかし、それ程近藤さんの話が腑に落ちないということだろう。
美桜里は酒を煽ると、直球で尋ねた。