咲き舞う華は刻に散る
「大丈夫か、総司?」
あの告白以来、美桜里が沖田とちゃんと話すのは久し振りだった。
労咳が悪化しているのか、彼の顔色は悪い。
ただでさえ、白い肌が顔色が悪いせいで余計に白く感じる。
「美桜里か…。俺は大丈夫だよ」
そうは言ってるが、それは強がりにしか聞こえない。
すると、沖田は激しく咳込み出した。
美桜里は少しでも楽になるようにと彼の背中を摩る。
昔に比べて細くなった背中。
「もう…、大丈夫だよ…」
沖田は美桜里の方を振り返って、笑みを浮かべた。