咲き舞う華は刻に散る
美桜里は土方と向き合って座っていた。
「お前が此処に来たということは総司は…」
死んだのか――?
土方は言葉を切ったが、そう言いたかったんだのだろう。
それを悟った美桜里はコクリと頷いた。
「そうか…」
沖田の死を聞いた土方は額に手を当て、目を伏せた。
涙は見せていないが、それは強がっているだけで本当は哀しいに違いない。
それに土方が失ったのは彼だけじゃない。
親友…、いや、それ以上に慕っていた近藤も失っている。
彼の心は今、どうなっているのだろうか――?
美桜里はそんな彼に声をかけた。