咲き舞う華は刻に散る


新選組の陣が置かれている屋敷に着くと、土方に会津公から言われたことを話した。



「城の警護に回るか…。出来れば、お前は戦力に欲しかったんだが…」



「でも、容保様が援軍をよこしてくださる。だから…」



「…分かったよ。お前は城で城内の警護に回れ」



土方は渋々だが、承諾してくれた。



城の警護に回れたのは嬉しいが、あの二人に会う可能性は高い。



「出来れば、会いたくないものだな…」



美桜里は土方に気付かれないように小さく呟くと、溜息を吐いた。






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