咲き舞う華は刻に散る
――――――――
――――――
――――
――
「行くのか、美桜里?」
「ああ。私は生きないといけないみたいだからな」
美桜里は陽真に背を向け、歩き出した。
「美桜里!」
彼に呼び止められ、美桜里は歩みを止め、振り返った。
「ありがとうな!」
「礼を言うのはこっちだ。ありがとう、陽真」
美桜里は小さく笑うと、再び前を向き、歩き出した。
人は分かり合える――。
彼女は会津に残って、それを改めて感じられた。
美桜里には皆に伝えたい言葉がある。
それは――。