咲き舞う華は刻に散る


ふと英の隣に両親と兄の姿が見えた。



美桜里は目を擦って、もう一度見た。



しかし、そこには英達しかいない。



美桜里は口角を持ち上げ、小さく笑った。



「どうした、美桜里?」



「いや、何でもない」



「?」



また会いに来るから…。



だから、それまで待っててね…、父様、母様、兄様…。



美桜里はそう心の中で呟いた。





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