咲き舞う華は刻に散る


「誰のせいだと思ってんだよ、馬鹿!」



「ははは…っ、俺のせいか…。ごめんな、美桜里…」



土方は手を美桜里の頭に回すと、自分の方に引き寄せた。



その直後、唇に柔らかい感触が落ちた。



それが口付けだということに気付いた時にはその感触は離れていた。



「好きだよ、美桜里」



土方は優しい笑みを浮かべると、目を閉じた。



そして、頭に回されていた手が地面に落ちる。





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