咲き舞う華は刻に散る


「死んだのか…?」



後ろから兵士達の啜り泣く声がした。



それが土方が死んだことを事実と言っているようだった。



「土方…、う…っ、ああぁああぁあああッッッ!!!!!!」



美桜里は彼の身体を抱きしめると、慟哭が口を割った。






土方が死んでから数日後。



旧幕府軍は新政府軍に投降した――。







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