咲き舞う華は刻に散る


『美桜里』



今度は違う方向から名前を呼ばれた。



そっちを見てみると、そこには両親と桐生、泉羽がいた。



何故、皆がいるのか分からない。



でも、会えたことは嬉しい。



『美桜里…』



この声は――。



美桜里は後ろを振り返った。




そこには、彼女が恋した彼がいた。






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