咲き舞う華は刻に散る


「金目の物を出せって言われたから、刀が金目の物って言って、斬り殺した」



すると、辺りにシラけた空気が流れる。



どうやら、彼女が言っていた金目の物という意味を理解したらしく、皆、憐れみの眼差しを向けて来た。



しかし、沖田だけが腹を抱えて、笑っていた。



彼らの反応が癪に障った美桜里は枕元にあった荷物を持ち、立ち上がる。





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