咲き舞う華は刻に散る


「何処に行くんだ?」



「出て行く」



美桜里はあの洒落は傑作と思っていた。



しかし、それを土方達に否定され、彼女は少なからず精神的に衝撃を受けていたのだ。



憐れみの眼差しを向けてしまった事に土方達は反省した。



「ま、待ってよ!その身体で出て行くのは――」



藤堂に出て行くのを止められたが、美桜里は構わず、出て行こうとした。





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