咲き舞う華は刻に散る


「君は今、重傷を負っているんだ。怪我が治るまで此処に居なさい」



美桜里はそれを拒否しようとしたが、近藤のまっすぐな瞳に負け、頷いた。



すると、近くに居た藤堂達もホッとしたように息を吐く。



「一つ、良いか?」



今まで黙っていた斎藤が口を開いた。



「何?」



「その髪と瞳は何だ?」



美桜里はその言葉に顔を引き攣らせた。






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