咲き舞う華は刻に散る


「それより、あの男は誰だ?」


「ああ…、あの人は芹沢鴨。新選組の筆頭局長だよ」



藤堂は溜息を吐きながら、出入り口の方に視線を向けた。



そこでは原田や永倉、斎藤が破壊された障子の後片付けをしている。



障子紙が張られた桟が無残にも折れ、丸っきり入れ換えなければいけない程だ。



すると、土方が美桜里に近付いて来た。





< 80 / 615 >

この作品をシェア

pagetop