咲き舞う華は刻に散る


「おい、お前。アイツに何かされる覚えはあるか?」



「ある訳無いだろ。昨日、初めて会ったんだから」



「そうだよな…」



土方は分からないと言わんばかりに髪を掻きむしった。



美桜里は芹沢が何故襲撃して来たのか薄々気付いていた。



しかし、彼らにこの事を話した所で彼女に利益はない。



それ以前に美桜里は彼らに自分の正体を話すつもり自体ないのだ。



だが、今はそれよりも…。





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