粉雪にさよならを
ずっとずっと大好きだった卓也。
私はお互いにそうだと思ってたよ。

なのに、『別れよう』なんて言われて。

裏切られた気分で。

「まだ若いのに、自殺ってねぇ…」

お葬式に来る人々は皆、薄っぺらい同情で泣いていた
どうせ他人事なんでしょう?
だったら同情なんかしないでよ

私はそんな思いから拳を握りしめていた

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