スイートピーな日々

はじめてのお弁当の時,
弁当箱が黒の漆っぽい
やつだったこと。

はじめての音楽で壁の
穴をなでながらそれが何か質問してたこと。

クラス替え直前でいかに
同じになりたくないか
お互い言い合ったこと。

授業中にお喋りしすぎて
2人で廊下に机ごと
出されたこと。

そのことで泣いてる私を
無表情で見てたこと。

たまたま会った帰り道で
「ストーカーです!」とか笑いながら私の行く道を
阻んでたこと。

帰りの支度途中の私に
向かって覚えたての下品なギャグを言ってきたこと。


全部全部覚えてる。
目を閉じればすぐに昔の
君に会える。

でも目を開けると君は
どこにもいないんだ。
< 7 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop