monoTone
てんにゅーせい
「ヤス~、アイス~」
「この前んとこ、行くか!!」
「え~、無理っ」
この前暴れたお店には…一生行けない。
「まじでカッコ良かったんだぜ、こいつ。制
服見てから人にバカって言えとか、ボクシン
グとか空手とか、あと合気道?やってたのと
か、すっげぇ強ぇの」
「もう言わなくていいっ!!」
みんないる京介の家で、ヤスが語る。
…あの時のことは、後から思い出すと、すっ
ごく恥ずかしい。
「一番カッコイイのはよ~、何なら、今この
瞬間に、鏡をお貸ししましょうか?って、あ
いつにブスって言われた仕返しに言ったんだ
ぜ。あ~、まじカッコイイ~!!」
「あはははははは!!」
その瞬間笑った徠斗は、あの女と同じくらい
の強さで殴られたのは、言うまでもない。