monoTone
「豪瑠さ~、何でいきなり転入?」
「あ?さっき言ったじゃねぇか」
「あれ、嘘でしょ?あたしがいるから、とか
あり得ないじゃない。何で?」
「嘘じゃねぇよ」
「じゃあ、質問変える。あたしがいると、豪
瑠に何か良いことがあるの?」
「半々…だな」
あっ…
また寂しそうに笑った。
「ん~、次で最後だよ!」
「まだあんの?」
「もちろん!!一番、良いとこ!」
一番良いとこ…とは、屋上。
今日も晴天。
あたしの体調も、最高♪
「屋上だよ」
屋上に豪瑠を連れてくると、強制的に、座ら
せた。
あたしも隣に座った。
近くにいると、また思う。
「豪瑠の金髪って、綺麗だよね。あたしの友
達も金髪だけど、その子はしっかり染めてあ
るんだけど、豪瑠の髪は自然って感じ」
豪瑠は、あたしがそう言うと、一瞬驚いて、
そのあとは空を見上げて、昔を思い出してい
るような、そんな表情をしていた。
「昔、髪に纏わる思い出とかあったの?」
「…昔、俺の髪をお前と同じように褒めてく
れた女子がいたんだよ」
「何~?その子のこと、好きだったの?」
「違ぇよ」
「またまた嘘を~」
「…………今も、好きなんだよ」
「身近にいる人なの?」
「まぁ…一応」
「一応って」
「俺の金髪、地毛だから」
「そうなの?じゃあ、ハーフとか?」
「クォーターだ。祖母がイギリス人」
「そうなんだ。だから、髪がこんなに綺麗な
んだ」
あまりに近くに、綺麗な髪があったから、豪
瑠の頭を撫でた。
「ちょっ…何だよ?」
「いや、綺麗だなって」
まぁ、京介の漆黒の髪も、あたしは好きだけ
ど。
「チビなくせに」
「チビは禁句だから、豪瑠?」
「俺は女じゃねぇから、言葉やお前の殴りじ
ゃ逃げねぇけど?」
「はい?」
「お前、女と喧嘩したんだろ?しかも、一人
で何人も脅したとか?」
「はぁ!?」
ヤスの時の、何で知ってる!?
「あの店に、俺の仲間がいた」
「えぇ!?ていうか、あたしは別に脅したわけ
じゃないし、殴ったのはトップ的な女だけだ
し、女の方があたしに、喧嘩売ってきたんだ
からね!!」
「でも、名言の連呼…」
「うるさい、豪瑠!!向こうがチビとか、ブス
とか頭悪いとか、あたしに喧嘩売ってきたん
だから、しょうがないでしょ!!」
「…相手の女がかわいそうだ」
「あたし、豪瑠が京介と喧嘩するまでに、豪
瑠のこと殴っちゃうかも」
「は?」
「で、あたしが関東一になる」
「ふっ…ははははは!!」
珍しく、大声出して笑いだした、豪瑠。
目にはうっすら、涙が溜まってる。
「やっぱ、日向面白ぇな!!」
笑いながら、あたしの頭を撫でたのが、うち
の学校に来た、転入生。
「あ?さっき言ったじゃねぇか」
「あれ、嘘でしょ?あたしがいるから、とか
あり得ないじゃない。何で?」
「嘘じゃねぇよ」
「じゃあ、質問変える。あたしがいると、豪
瑠に何か良いことがあるの?」
「半々…だな」
あっ…
また寂しそうに笑った。
「ん~、次で最後だよ!」
「まだあんの?」
「もちろん!!一番、良いとこ!」
一番良いとこ…とは、屋上。
今日も晴天。
あたしの体調も、最高♪
「屋上だよ」
屋上に豪瑠を連れてくると、強制的に、座ら
せた。
あたしも隣に座った。
近くにいると、また思う。
「豪瑠の金髪って、綺麗だよね。あたしの友
達も金髪だけど、その子はしっかり染めてあ
るんだけど、豪瑠の髪は自然って感じ」
豪瑠は、あたしがそう言うと、一瞬驚いて、
そのあとは空を見上げて、昔を思い出してい
るような、そんな表情をしていた。
「昔、髪に纏わる思い出とかあったの?」
「…昔、俺の髪をお前と同じように褒めてく
れた女子がいたんだよ」
「何~?その子のこと、好きだったの?」
「違ぇよ」
「またまた嘘を~」
「…………今も、好きなんだよ」
「身近にいる人なの?」
「まぁ…一応」
「一応って」
「俺の金髪、地毛だから」
「そうなの?じゃあ、ハーフとか?」
「クォーターだ。祖母がイギリス人」
「そうなんだ。だから、髪がこんなに綺麗な
んだ」
あまりに近くに、綺麗な髪があったから、豪
瑠の頭を撫でた。
「ちょっ…何だよ?」
「いや、綺麗だなって」
まぁ、京介の漆黒の髪も、あたしは好きだけ
ど。
「チビなくせに」
「チビは禁句だから、豪瑠?」
「俺は女じゃねぇから、言葉やお前の殴りじ
ゃ逃げねぇけど?」
「はい?」
「お前、女と喧嘩したんだろ?しかも、一人
で何人も脅したとか?」
「はぁ!?」
ヤスの時の、何で知ってる!?
「あの店に、俺の仲間がいた」
「えぇ!?ていうか、あたしは別に脅したわけ
じゃないし、殴ったのはトップ的な女だけだ
し、女の方があたしに、喧嘩売ってきたんだ
からね!!」
「でも、名言の連呼…」
「うるさい、豪瑠!!向こうがチビとか、ブス
とか頭悪いとか、あたしに喧嘩売ってきたん
だから、しょうがないでしょ!!」
「…相手の女がかわいそうだ」
「あたし、豪瑠が京介と喧嘩するまでに、豪
瑠のこと殴っちゃうかも」
「は?」
「で、あたしが関東一になる」
「ふっ…ははははは!!」
珍しく、大声出して笑いだした、豪瑠。
目にはうっすら、涙が溜まってる。
「やっぱ、日向面白ぇな!!」
笑いながら、あたしの頭を撫でたのが、うち
の学校に来た、転入生。