monoTone
…すごく大好きな、お兄ちゃん。

「…今年は、できるだけお兄ちゃんたちに、

迷惑かけないようにする」

「頑張れ、日向。いつだって、あたしは日向

の味方だからね」

「俺も忘れんなよな。俺だって、いつだって

日向のために、頑張るから」

「真夏、大輔…」

いつだって、あたしを心配してくれる、大切

な親友。

大輔は、本当最近まで彼氏だったけど、今で

は、一番の男友達かもしれない。

大輔には、このことは話してないけど、わか

らなくても、あたしの相談に乗ってくれよう

としてくれる。

いつも、真夏と二人、見守ってくれる。

真夏と二人…?

「二人って、付き合ってないの?」

いつも一緒にいるよね?

「「は?」」

二人の声、ハモってますよ!?

やっぱ、怪しくない!?

「今もハモってたし、息ピッタリだし、付き

合ってるの?」

「付き合ってねぇよ!!俺、まじで一途に日向

が好きだったんだぞ!?」

「だったでしょ?過去じゃん。付き合ってな

いの?」

「付き合ってねぇよ!!」

もう、そんなに意地張らなくてもいいのに、

なんて思うけど…

さっきから、真夏話してなくない?

真夏は、大輔が好きとか…?

「橘!!」

「ん?」

そんなことを考えてる時、誰かに呼ばれたみ

たいな、あたし。

「あっ、はる君」

「京介が機嫌悪い!!助けて!!」

「えっ?」

はる君が、焦っている。

京介が機嫌悪い?

そんなの、いつものこと…?

「いつもと違うんだよ!!とにかく、手伝って

よ!!」

そう言われると、腕を掴まれて、グイグイ引

っ張られる。

「ちょ、はる君!?」

「京介、なんか変なんだよ!」

なんかって、なに!?

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