monoTone
あたしの上半身を起こしてくれた、京介。

はる君と、他に3人。

一人は、明るい金髪の人。

もう一人は、赤髪?

で、もう一人は、小さい男の子で、髪は茶色

だった。

わ〜、カラフル。

ちなみに、はる君は、焦げ茶色の髪で。

本当に、こんなに髪の色がかぶらないのって

すごいと思う。

「…こいつら、仲間」

京介が、呟いた。

「仲間…?」

「俺、徠斗《らいと》。よろしくね」

金髪が挨拶した。

「橘日向です…」

この状況は、なんだい?

「俺、靖浩《やすひろ》。俺のことは、ヤス

って呼ばしてやる、チビ」

…チビは禁句だ、赤髪。

「…美月《みつき》」

「俺、女嫌いだっ!!挨拶なんかしたくねぇ!

晴輝、どうにかしてくれよっ」

持ってるうさぎで、自分の顔を隠す、茶髪の

小さい可愛い子。

うさぎの右耳に、シルバーのピアスが、ふた

つついている。

あっ、茶髪の子の右耳にも、同じ場所に同じ

だけついてる。

髪もちょっと癖のある、ふわっとした髪。

うさぎ、似合ってるかも。

「こいつ、美月。女嫌いだけど…まぁ、そこ

んとこ、許してあげて」

はる君から、説明を受ける。

「金髪が、徠斗、赤髪がヤス、茶髪が美月。

うん、覚えるね」

「髪の毛で覚えんな!チビ」

「ヤス、チビは禁句」

「あはは。やっぱ、橘はすごいよ」

「何も凄くないから!!ヤス黙らせて!!」

「…お前が黙れよ」

うさぎボーイの美月が呟く。

「黙らない!!チビは禁句なの!!覚えさせる!!

ヤスのバ〜カ!!」

「…橘、落ち着け。お前、病人だろうが」

「あ〜、日向ちゃんと京介、仲良くしてる♪

俺も混ぜてよ〜」

「徠斗は何者…?」

「…こいつは女好きだ」

京介が、あたしを落ち着けながら、説明して

くれる。

「…じゃあ、うさぎちゃんは?」

「うさぎちゃん言ってんじゃねぇ!!」

「で、美月は?」

「美月は、女嫌いだ。近寄んな、チビ」

「うるさいっ!!ヤスは黙ってよ!!」
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