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お迎え

「…ん…うわぁ…はぁはぁ…」

頭、痛い。

痛い、痛い、痛い…

体も痛い。

筋肉痛みたいに、体が痛い。

「……痛いよぉ…」

「大丈夫？橘」

「うっ…うん…」

大丈夫…じゃない。

頭、すごく痛いよ…

「痛み止飲んだし、もうすぐ効くよ。頑張っ

て寝ちゃえば、大丈夫だから」

そう言って、汗もかき始めたあたしの頭を、

撫でてくれるはる君。

…この手じゃない。

この前、安心して寝られたのは、この手じゃ

ないみたいだね。

でも…はる君のもいい。

「…うん。おやすみ…」

……………痛いし、やっぱり。

寝ちゃおう。

寝て、痛さを忘れてしまおう。

あたし、いろんな人に迷惑かけてるな…

昨日は、ヤスと美月が看てくれたし。

今日は、はる君が看てくれてるし…

…寝よ。

一番、それが迷惑かからないはずだし…

寝ようね、あたし。