monoTone

初めて知りました

いや~、なっちゃいましたよ。

高校2年生。

もう、小さいなんて言わせません♪

なんたって、制服だって着なれた、高校2年

生なんですから。

というわけで、学年が変わったので、クラス

も変わるわけなんです、はい。

クラスは、あたしの親友の真夏《まなつ》と

同じクラスで、大輔も一緒。

「橘《たちばな》日向。なんで、あたし、名

字橘なんだろ~。あたしだけ、席遠い~」

真夏の名字も、大輔の名字も鈴木。

あたしだけ、席遠いじゃんか~…

隣は、去年は違うクラスだった、立花晴輝《

たちばなはるき》君。

はる君って呼ぶことにした。

「はる君は、友達席近い?」

「う~ん、まぁまぁ?橘の左隣だよ」

はる君は、右隣の席。

左隣、誰だったかな?

「左隣って、誰だっけ?ていうか、あたしの

ことは日向でいいってば。はる君の名字も、

立花だし、分かりにくいしさ」

「いや、遠慮するよ。橘のこと、名前で呼ん

だら、男子になに言われっか…」

あ~、変な勘違いされちゃう?

あたし、一応、大輔という彼氏がいるから、

あたしとはる君が付き合ってるなんて勘違い

は、されないと思うんだけどな。

あっ、あたしなんかと仲良くしてると思われ

て、バカにされちゃうとか?

「で、あたしの左隣は誰?」

「えぇ!?知らないの?」

「名前は見たんだけど~…忘れちゃった」

「やっぱ、橘さすがだ。橘の隣は、湊《みな

と》。湊京介《きょうすけ》だよ」

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